2016/12/17

精神のリレー

 私たちが生きることは呼吸から歩くまで無意識の行動に充ちている。感じるままにからだが動き出すことなくして、人は卒直にジカに他者とふれあい心を通じることはできないし、創造の仕事など始まりようがない。だが現代社会は挙げてこれを抑え、意識が身体部位をコントロールすることのみを「教育」として青少年に押しつけている。(竹内敏晴)

 アトリエでの2016年度の授業も、大詰め。ぼくは相変わらず(自分が行なっている)アトリエの授業からたくさんのことを学んでいる。学生たちも同じような姿勢で望んでいたら(その人にとって)最高の時間になるはずだ。けれど、これはそう言うほど簡単なことではないのだろう。たとえば10年後、彼らがふとしたときにぼくとの時間を思い出して、あぁ、あんなことを言っていたなぁと思ってくれたらと思う。「精神のリレー」というのは、埴谷雄高さんのことばだっけ。ぼくも、10年後、20年後のいま、思い出すことがたくさんある。

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