2015/03/31

Vieillの自由な空

 「鳥たちと」の江古田Vieillでの展示が終わった。この2週間は、なんだか、とっても心に残る時間になった。Vieillの大山さんは、ぼくたちが搬出を終え、帰途についたあと、手書きしているいつもの看板(黒板)に「おしまい」と書いて写真に撮り、SNSにアップしていて、終わってからもシャレがきいてる、笑。ほんとうにたのしかった! この2週間は、もちろんあるていどのわきまえはもちつつだけれど、とても自由にやらせてもらった。おかげで、いろいろと勉強にもなりました。ほんとうにありがとうございました! いろんなことは、また追々。「トーク」の舞台裏から当日にいたるいろんなことは、『アフリカ』次号に書く予定です。

 「鳥たち」はこれから祐天寺に向かいます。4/3〜5/5の予定で、こんどはちょっと「長居」するそうです(鳥たち談)。

2015/03/30

自分のペース

 競争しない。自分のペースで走るだけ。無理して走ると後でガタッとくるから…。自分のためには頑張るんだけどね。自分で決めたことについては一所懸命やるんです。(中村好文)

 今日と明日は、個人的に、これからのことを考える2日間。ただひとりで考えるのではなくて、人と会って話しながら、という時間。以前、「対話のツアー」とか気どって言ってやっていたアレの短いやつ。以前と明確にちがうのは、最初から具体的に「仕事」の話がくっついている点だ。「仕事」ということばは、何「事」かに「仕」えると書くなぁと書くたびに思うなぁ。
 で、明日の舞台は江古田です。「鳥たちと」最終日の会場にも出入りしている予定。あの空間で、もう一度過ごせると思うと、なんだか幸せです。

2015/03/27

縦横無尽

 情報量が多くて野球に集中しづらい時代でも、情報を遮断する手はある。(大瀧詠一)

 金曜の夜は「からすのラジオ」、いろいろ遊んで、ひと息ついてるところ。
 例の出版社・白夜書房から『大瀧詠一 Writing & Talking』という本が生まれた。「からす」のイベントが終わって、さぁ思う存分読めるぞ! と思っても、しかしね、この厚さ、900ページ超え、持ち歩くどころか机に置いて読むのもひと苦労? これまで買った本で一番厚いかも。ただ、著者が亡くなってからまだそんなに時間がたってないとこんな本も出る、そんな例は以前にも見てる。この本には、とにかく詰め込まれてる。だからすごい本ではある。文句言いながら連れて帰ってきた。時間かけてめくります。引用したのは野球の話をしている箇所から、音楽を聴く話とイチローが野球をする話がまざってる。情報を遮断する手はある!

2015/03/26

道草の家の守り神

 当人が満足なら、いいことだ。(ドラえもん)

 春が、一歩、一歩、進んでいるのが、この道草の家にいると、よくわかる。3年前、ここに引っ越してくるまで、忘れていた感触かな。土と、草と木との暮らし。ぼくら夫婦は根が都会っ子で、あたふたすることも多いのだけれど。でも、ここでの暮らしは、ほんとうに好きだ。
 この家に引っ越して来た日の夜は、ふたりで近所に焼き肉を食べに出かけ、帰って来て眠るだけだった。布団に入り、明かりを消すと、外は風が強くて、ときおり物音がして、家中に生き物たちの音が響いているようで、少し不気味だった。「あのときは、まだ何か住んでるのがいたんだよ」と妻は言う。でも、この家が、新しい住人に気を許すまで、そう長い時間はかからなかった。

2015/03/23

鳥たちのギャラリー

 いい週末になりました。絵本『からすのチーズ』スペシャル・サイトを更新して、会場の写真も少しだけアップしてます。会場も「あたたまった」ことだし、この「鳥たちと」過ごして、暗い気持ちになる人なんているのかな。3/31(火)まで。ぜひどうぞ。業務連絡としては、今回制作したA3ポスターを会場にて配布中、ご来場の記念にどうぞ(DM用のポストカードもたくさん置いておきました)。『アフリカ』バックナンバーのうち、しむらまさとが関係していそうな号も少し販売用に置かせてもらってます。で、会場のVieillはパン屋さんです。個展にちなんだ「からすのチーズぱん」もオススメ。などなど。
 まーちゃんもおつかれさま!

2015/03/21

メジャー

 本日、「鳥たちと」の会場へお越しいただいた皆様、ほんとうにありがとうございました。
 いろんな報告は、また後日、ですけれど、本日、わたくしから見てもっとも活躍した人、いや、モノ? は、これでした。
 何の写真でしょう?
 それだ! と思った方は、イベントのプロか、その周辺のプロでしょうね。
 じつは絵の展示にも、少しだけ手を入れてます。わたくしだけでは、ぜったいにできないことが、いろいろできて、なんというか、ほんとうに幸せでした。自己満足? いや、そのとおりなんですけど。今回、あえて録音もせず、動画も録らず。どんな記録の残し方をするのでしょうか? 自分は。それもまた、たのしみです。詳しいことは、また明日「記念コンサート」があるので、それが終わってから。明日もお待ちしています!

2015/03/20

隅っこで

 時間がないなか、久しぶりのトーク・イベントの準備をしてきた。いよいよ明日です。アフリカキカクのイベントとしては、2013年1月の「“いま、プライベート・プレスをつくる”ということ」以来じゃないかな? なんだかすごーく久しぶりな感じがする。じつは光海も行く予定だそうです。明日は、この数年、ぼくが別々の場所で親しくしてきた人たちが集まる。その喜びはぼくにしかないものかもしれないけど、なんだか、とてもわくわくする。会場の隅っこで、ひとり楽しんでいようと思います。あ、隅っこで、というわけにはいかないか。でも、準備さえ出来たら、あとイベント本番は企画者のものじゃない。ぼくも、たのしみです。

2015/03/18

そのものを

 当時も、そして今はもっともっと強くなったけど、音楽は音楽でしかない、とずうっと思ってた。音楽で何かを語るんだったら、それそのものを語った方がはやいんじゃないかと。音楽は音楽だ、と。(大瀧詠一)

 この大瀧さんのことば(学生運動が個人的に「全然関係なかった」ことを語っている)は今夜はじめて読んだんだけど、そんな気がしない。ぼくも、じつはずうっとそう思ってきたからなんだけど。「音楽」を「映画」とか「小説」とか「美術」とかにしてもいい。
 明日から、絵本『からすのチーズ』出版を記念したしむらまさと君の個展がはじまる。3.21の「トーク」までも、あと数日。ぼくは今回、絵の話をしたい。絵をとおして(使って?)「障害」について考えるとかぼくは嫌だからね。でも、どうやって話すの? と思われるかもしれない。わからないでしょ? ぼくもわからん。だからたのしみだ。わからないなりに、いま、あれこれ準備をしています。

2015/03/17

十大ニュース

 昨日は再び「ことばのワークショップ」で市川へ。卒業式を終えたばかりの人もいるなかで、「この1年の超・個人的な十大ニュースを考えて発表してみよう」というワークをやってみた。誰でもひとつくらい何か見つかると思うけれど、十個はなかなか。自分のことなのに「見つけ」ないと出てこない。とはいえ、すらすらと書き出す人もいる。うんうん唸ってひとつ、ふたつの出来事を絞り出そうとする人。やることがわかっていて自ら参加したのに「やりたくない」と言いだす人。いろんな人がいて面白い。そしてみんなユニーク! なんてつい言いたくなるけど、ユニークじゃなくていいんだ。え? なにそれー? っていう話を聴きたい。参加者は過去最多で、少しずつ場があたたまってきたのを感じる。良いことも悪いことも、いろんなことがありますけど、さ、これから、という気持ち。
 さ、これを読んでいるおひとり、おひとりにとって、この1年の「個人的な十大ニュース」はなんですか?

2015/03/13

はじめての誕生日

 海のように満ちた命の輝き。そのまばゆい光を輝かせて、希望を胸に、たくましく生きていけますようにとの願いを込めて。(芦原陽子「妊婦体験記 - 後篇」)

 昨日は光海がはじめて迎える誕生日で、1歳になった。ことのはさんが1年前に食べ損なった(「妊婦体験記」に詳しい)ハンバーガー屋さんは鎌倉の海のそばにある。昨日は親子三人で鎌倉へ行き、1年越しにそれを実現させて。光海を浜に連れていこうと計画していたのだけれど、あまりの強風に砂ぼこりがまざっていたので断念。鶴岡八幡宮へ行って帰ることにして(じつはぼくも参拝は初)鎌倉の町で道草をしていたら、ちいさな木のオモチャ屋さんがあり、「木の紙芝居」というのが売ってた。光海の、この笑顔にお店の人もヤラレてしまって、そこで買い物をする気はなかったぼくも、「買ってあげよう」ということにした。光海のお母さんも、ずっとニコニコだったね。強風でたいへんだったけれど、快晴で、いい日だった。

2015/03/11

蓄積と断絶

 1年前の今日は出産の予定日で、光海は律儀にもその日に生まれて来ようとしたので、ちょうど1年前の今夜、いまごろは産院にいて、眠れない夜を過ごしていた。あれから1年。あの日に書こうとした「アンコール「道草のススメ」(2011年3月)」を1年越しで書いた。書き写した、というか。

 1年前の今日、2年前の今日、3年前の今日、そして4年前の今日は、思い出すことができる。でも、その前はない。もちろん3月11日はあったはずだが、それはまったくべつの日だった。そして個人的には、1年前と2年前もまったくべつの日になった。

 で、1年後の光海です。やあ!

2015/03/07

直観読みブックマーカー

 その瞬間石は明るい輝きを発し、枠からとびだして、まっすぐバスチアンの手のなかにおさまった。(ミヒャエル・エンデ『果てしない物語』)

 今日は、数ヶ月ぶりに再開するスタジオplus+での「ことばのワークショップ」の2015年の最初の回で、「直観読みブックマーカー」をやって(みんなでつくって)みた。ただし、ぼくも「直観読みブックマーカー」のイベントに参加したことがあるわけではなくて、話に聞いていることの、真似事のようなことかも。本を手にとり、テキトウにパッと開いたページから、目についたり気になった一文を見つけて「ブックマーカー(しおり)」に書き込む、というだけの簡単なワーク。いい加減にやればやるほど味が出る? 関係ないものが関係をもち、関係あるものがバラバラになったりする。こういうのは「創作」とか「編集」には大切な一部分だとも感じたのだけれど、今日はそこまでは話さず、ゆる〜いワークショップの余韻をそのまま残して来た。

2015/03/06

大忙しのからす

 しむらまさと絵本『からすのチーズ』(アフリカキカク)は、昨年12月の発売以来、さまざまなところでご愛読いただいていて。ありがとうございます。子どもはもちろん、大人の方にも。ね? 読めばわかる。光海も、たまに読んで(もらって)ます。まだ、いまは、『いないいないばあ』(松谷みよ子さんの絵本)には、ちょっとかなわないみたいですけれど…
 その『からすのチーズ』、最近はTwitterで「からすのラジオ」というのをやって、ブログにまとめたり。今月は、江古田の「Vieill」にて、絵本の出版を記念したしむらまさとの個展「鳥たちと」を開催して、トーク・イベントやコンサートもある(詳しくはコチラを)。3.21の「トーク」までも、あと2週間なんだなぁ。

2015/03/04

ぼくの24時間と彼の24時間

 今月は、これまでの通例をやぶって、毎日更新と言わず、気のむくままに書いてみようと思います。

 昨日は夕方から大田区内での宿泊の「支援」に出て、今朝はそのまま「外出支援」に入ったので、けっこうな時間、家を留守にしてしまった。帰宅したら、光海がぽかんとした顔をしていた。ぼくの24時間と彼の24時間では、長さがぜんぜん違うんだろうと思った。それから、今夜は光海が寝る時間まで、たくさん遊んだ。おやすみ。──写真は帰宅の直前、空がきれいで、ついつい何枚も写真を撮っていた。

2015/03/02

1年後

 いそぎはしない  小さな計画のことを(ジョー・バルビエリの歌「いつものように」から)

 昨年の3月から、1年がたつ。ちょうど1年前、子が生まれてくるのを、心待ちにしていて、まだ、ぼくら夫婦以外の誰も「光海(こう)」という名前は知らなかった。あれから1年。1年後の記録を少し書いてみます。