2016/03/16

「道草家」の発端

 塩見直紀さんの話のつづき。そのころ読ませてもらっていた塩見さんのメールマガジンに教わったことは少なくない。たとえば、「道草家」というのも、発端はそこにあった。ある日、送られてきたメールマガジンを開くと、「オリジナルの肩書きを考えてみよう」と書かれていた。ウェブ上のワークショップかな。とりあえずぼくも思いつくまま、出まかせで、いろんな肩書きを書き出してみた。苦笑研究家。雑談屋。鼻唄歌手。とか。ネタに詰まったら「会」の名前を考えてみる。「ウィスパーヴォイス愛好会」副会長。「粋に泡盛を飲む会」会員。とか。冗談で。ぼくは会社勤めをしていたときから、なぜか仕事外の人づきあい(ということは出会いも)の多い人だった。そんなとき、会社の肩書きで自己紹介をするのが、ちょっと面白くないなぁと感じることが多くて。冗談でもいいから何か考えようと思ったのだった。そのひとつが「道草家」だった。まさか、それが自分の人生を大きく変えるようなことになろうとは、そのときは思いもしなかった。

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