2015/11/24

珈琲焙煎舎の4周年(下)

 通常営業をつづける珈琲焙煎舎を見ながら、3年前、1周年のときに、当時の常連さんたちに声をかけて、ひとり営業になったばかりだった店主を「励ます会」というのをやった。その夜、お肉屋のお父さんがこう言ったのだった。よいものをつくりつづけていたら、お客さんは絶対につく。余計なことは考えなくともよい。と。昔気質といえば昔気質。そう言うお父さんの横でサポートするお母さんの存在も大きく感じられたのだけれど。よいものをつくれば売れるという時代ではない、などと言われることも多くなってきた昨今、ほんとうのつくり手はそんなこと言うかなぁ(そう言える人はみんな自分では何もつくる気がないから勝手なことが言えるんだ)と冷めた気持ちになることもぼくは多くて。先日、店主は「4年間、いろいろあったけど、もう店を閉めようと思ったことは一度もない」と言いきっていた。
 信じる人がいる場はつづく、と思う。

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