2015/08/13

ハース・マルティネス、この夏のサウンド・トラック

 少し前にも書いた赤レンガ倉庫での、70年代をテーマにした展示会には、「パイドパイパーハウス」という、かつて青山にあったというレコード屋が「期間限定復活」している。
 店長の長門芳郎さんは、はっぴいえんどのコンサートを企画したり、シュガー・ベイブ誕生の一源流になった人であり、ピチカート・ファイブや渋谷系と呼ばれたムーブメントの仕掛人のような人でもあり、フィフス・アベニュー・バンドの再発をはじめ、70年代以降のアメリカン・ポップスの深いところにある流れの一端を日本から見つけて、つくった人だとぼくは思っていて、90年代にはぼくが大好きなローラ・ニーロの来日コンサートを実現させた人でもあり、書き出せばきりがない。
 今回、期間限定のレコード&CDショップには、長門さんがかかわってきた日本の「洋楽ポップス」史が一望できる内容であると同時に、現在の日本のポップス・シーンに出てきている若い人たちの作品もたくさん置いてある。
 その長門さんが今回、特別に制作・販売しているのがハース・マルティネスの7インチ33回転のアナログ盤。これがとても良い音をしていて、今年の夏の、個人的なサウンド・トラックになりそう。ヴァン・ダイク・パークスとつくった未発表曲と、細野さんの「ろっかばいまいべいびい」を英語で歌っているライブ・バージョン(初出)も入ってます。おすすめ。

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