2017/02/15

『潜行一千里』の話のつづき

 バンコクを発つ移動車で撮影された前方より流れてくる景色と同時に、後方へと遠ざかる景色は、高速道路からやがて長閑なあぜ道、鳥が鳴き、水牛が歩く、ノーンカーイへと移り変わっていく。撮影クルーが幾度も見ていたであろうタイの夕陽が五面のスクリーンに五つの時間で沈む。(中尾拓哉〜『潜行一千里』パンフレットより)

 昨日、日仏会館で観た『潜行一千里』の感動が気持ちよく尾をひいている。会場には山口情報芸術センターがつくった無料のパンフレットも置いてあり、持ち帰ってきて読んでいる。これを読んで、あの映像体験が、ますます深まってきた。
 おもしろかったぁ! ではどうしても終わらせられない、観たこちらを持ち上げ、何らかの動きを呼ぶような力があるんだな。

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