2016/09/16

「心おきなく話せる時間」をつくるには…?

 私は観賞者として感動したのではない。創る者として、時代的共感に打たれたのであった。言い換えれば、作品の完成された美に打たれたのではない。創作者の動的な世界に、私の意志が強烈にゆさぶられたのだ。(岡本太郎)

 アトリエの授業、今年は、いまのところ、ほとんど入試の素材を使っていない。昨年度までは入試の素材とそうでないものと半々だったが、今年は学生が増え、いろいろと変えて、試行錯誤のなかやっている。「先生」であるぼくも毎週、どうなるかわからないような授業をやっている。うまくいったと思う週も、いまいちだったと思う週もある。聞いてみると、彼らの希望の多くは「よく話したい、語り合いたい」というものだ。「心おきなく話せる」という時間が、なかなか自分たちでつくれないのだろう。「よく読む」とか「よく聞く」ではないのがミソだ、という気もしている。

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