2016/08/03

頭ではなく手を動かせ

 絵を描くのは、初めから自分にも何を描くのかわからないのが自分にも新しい、描くことによって自分にないものが出てくるのがおもしろい。(熊谷守一)

 先月は(この)ブログは休んでいたが、「モーニング・ページ」はずっとやっていた。どんなことでもいい、心に浮かんだことを毎朝書いて、その日のページを埋める。5月に帰省して帰ってきて以来、1日も欠かしていない。『アフリカ』最新号に載せた「降りつもる夜」の原液は、その「モーニング・ページ」に、ある朝、現れた。誰にも見せない(自分にすら簡単には見せない)という、最高に“閉鎖的”な環境がこんなに人を生き生きさせるものだろうかと思う。書き出しながら、そこに何が出てくるか自分でもわからない。「もっと考えて書け」などと言う批評家(自分のなかの)は無視しろ。とにかく手を動かすんだよ!

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