幼いころに星空を見た経験をもたない鳥は、成長してからいくら星空を見せても定位することができない──つまり、自分の内部に、外部の星空と照応し合う星々を持っていない、ということなのだろう。(略)自分を案内するものが、実は自分の内部にあるもの、と考えると、「外部への旅」だとばかり思っていたことが、実は「内部への旅」の、鏡像だったのかもしれない、とも思える。(梨木香歩「案内するもの」)
「意識が高い」とか「高い意識」というようなことを言う人たちがいるらしいのだけど、ぼくのまわりにはいないので、どういうことばなんだろう? とある人に聞いたら、「う〜ん。ちゃんとした目的意識をもって。かな?」と言う。ちゃんとした目的意識、ですか。ないねぇ。自分にはサッパリない。でも、梨木さんが書いている「星空」なら、ぼくにもあるかな。ないかな。即答できないや。(と言いながらできていますね。)
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