芸術の本質は、目に見えるものをそのまま再現することではなく、見えるようにすることである。(パウル・クレー「創造についての信条告白」)
昨年4月から始めた「モーニング・ページ」は、毎日、ずっと、つづけている。その「ただ吐き出す」行為の延長で、相変わらず「原稿」も書いているが、それも最近は手書きでやっている。より自由になってきた感触がある。ただ、その「自由」を説明するのは簡単ではないような気がしている。
よく見たら、「自由」とは、「自らに由る」ということ。ほかの人の意見とか評価とか、権力によって支配されない。クレーは別の文章の中で「われわれは自分たちの性に合ったことをやってかまわない」とも言っている。それがどういうことか… ここにはそれを書くだけのスペースがない。
その「自」の、以前より深いところに最近は降りてゆくことができるようになったという感触がある。
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