2017/01/20

1/100

 文章にとってもっとも大切なのは、前へ進んでいく力です。(片岡義男)

 センター試験明けのアトリエ授業。芸大・美大志望の学生が大半なので、あとは主に私大入試対策に向かう。例によって、ぼくはいま、自分が彼らに読ませたいと思うものを、細切れに持って行っている。が、若い人たちには自分の見えている狭い世界にしか興味がないというより余裕がなくて、どれくらい読まれているかじつはよく知らない。ただ、ぼくが持ってゆく100のうち何か1つでも心にひっかかるものがあればよい。100がなければ1もないというわけだ。
 授業後、学生たちが食べている「おみくじせんべい」をぼくもいただいたら、大吉。一番付き合いの長い学生に手渡してきた。かわりにもらってきたのは「吉」で、「飲みすぎ注意」だそう。

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