ぼくは自分が大阪を離れたときの話をいつか書こうと思うけれど、何年後になるかな、何十年後になるかな、2010年の3月の話を書くまでに、かかる時間は、とてもながく、ながく、ながく感じられる。それを超える話はぼくからは出てこないような気がしている。それは、当時ぼくの近くにいた人ほどわからないかもしれない。なぜって、ぼく自身が全然わかっていないから。わかるような気がする部分もあったが、いまとなっては、それも違うような気がする、あれも違ったような気がする、ではなぜ? とにかく大阪から府中へ(府中でなくてもよかったのだが)移動するために、周囲の人を、自分自身をもうまく言いくるめて、それまでにあった流れをスパッと断ち切ったのだった。
たまに思い出す。いま、こうして、横浜で家族三人暮らしているのが、夢のようだ。
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