2016/05/25

可笑しさ、哀しさ

 人々はよく、われわれみんなが探し求めているのは生きることの意味だ、と言いますよね。でも本当に求めているのはそれではないでしょう。人間が本当に求めているのは〈いま生きている経験〉だと、私は思います。(ジョーゼフ・キャンベル)

 とある仕事の話をしながら、10年以上前、はじめて「出版」とやらの世界に足を踏み込んだ新人のころ、フリーランスのデザイナーに仕事の依頼をしに行ったとき、その人に近づき難い怖さを感じたことを急に思い出した。いまの自分にそれと近いものを感じるわけだ。可笑しい。でもそれを(若い人ではなく)自分より歳上の、40代とか50代の人を相手にしながら思い出すというのは何だか哀しいような気もする。
 夜、仕事(出稼ぎか)から帰宅して、妻子が起きていると嬉しい。光海が窓を外を指して「おちゅっちゃまみたい!」と言う。2階からのほうが見えるかも、と、階段をのぼらせる。最近は降りるのも「ひとりでやる!」だ。

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