2015/01/08

想像する情景のなかから…

 個性というか人格が言葉をあやつるのか、言葉が人格や心のうちを表すのか、想像する情景のなかから聞こえてくる言葉が…(渡辺茂男)

 今週のアトリエでも紹介した渡辺茂男さんのエッセイ集を、いま夢中で読んでいる。クリスマスに母が(光海にとってはおばあちゃんが)贈ってくれた、ぼくの幼いころに読んだ絵本、『しょうぼうじどうしゃ じぷた』『ぼくまいごになったんだ』の作者(物語を書いた人)が渡辺さん。引用したのは、「『しょうぼうじどうしゃ じぷた』誕生」から。着想から、なかなか動き出さなかった物語が、息をしはじめ、生きはじめる瞬間のことが少し懐かしげに語られている。ご存じない? 絵本に深い関心(愛情というか)のある方は、ぜひ読んでみて。『心に緑の種をまく』新潮文庫、ただし絶版?(8年ほど前の本です)──そのときはぼくと同じように古本屋で。

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