毎年たのしみにしている「あざみ野フォト・アニュアル」──今年は新井卓「ある明るい朝に」、行ってきました。新井さんは「ダゲレオタイプ」という19世紀前半にひろまった写真草創期の技術を使う、ぼくと同世代の写真家。いわゆる「銀板写真」。
新井さんが「ダゲレオタイプ」に本格的に取り組むようになったのは3.11後、知人の無事を確かめるために東北へ行って以来という。「原子力」への関心の深め方がいい。第五福竜丸を撮った作品もある。その制作を追った映像も興味深かった(ウェブ上に見つけました。リンクしておこう)。
「練習のつもりで始めた」という「ダゲレオタイプ」による1日1枚のシリーズには不思議な感動があった。ぼくは毎朝1ページを書く、書きっぱなしにする、というのをやっていますが、彼も1日1枚を撮ると忘れたようにするという(「1枚」にかかる時間は向こうのほうがずっと長いんでしょうけれど)。
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