子どもの気持ちを、大人が見下ろして分析するより、わが身をふり返り、思いだして共感したい場面は少なくないはず──なにしろどんな大人も、かつては子どもだったのだから。(山本ふみこ「思いだす」)
横浜へ引っ越してきた頃、図書館で借りて、そのあとも何度か借りて読んだ山本ふみこ『親がしてやれることなんて、ほんの少し』を先日、たまたま見つけて買った。ウェブで買うことは出来たのだけれど、どこかで、バッタリ出会うのを楽しみにしていた(この数年間)。もったいなくて、なかなかページを開けない。そしていまぼくは小川国夫さんの話を久しぶりに書いている。これまであまり書いたことのない話、人に話すことはあっても書かないできたのだけれど、いま書く気になったのは、吉祥寺のアトリエでの毎週の授業を通して、だった。原稿依頼が来たというのもタイミングというものか。いまはいろいろ抱えていて、時間の余裕はないのだけれど、断れない仕事というのがある。
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