2016/04/22

「ごちゃ混ぜになっている世界」

 心身を挙して色を看取し、心身を挙して音を聴取するに、親しく会取すれども、鏡の影を映すが如くにはあらず。 一方を明らむれば一方は暗し。(道元禅師)

 新年度になって2回目のアトリエ授業。先週の「つかみ」で遊んだ「直観讀みブックマーカー」が壁にベタベタ貼ってあった。ブックマーカー(しおり)の本来の使い方ではないですけれど… デッサンとは──「ごちゃ混ぜになっている世界」(『夜間飛行』)とか、学校とは──「俺はそんな人間じゃない」(『山月記』)とか、見ていて可笑しい。学生に聞いてみると、予備校(塾)によっては、大学生のアルバイトがマニュアル本に書かれている通りのことを「教えて」くれるだけというところもあるらしくて、それを聞いてぼくはびっくりしたが、そうかぁ。ぼくは何も教えない。教えても仕方がない。各々の「学び方」をともに探ることはしっかりやります。それから、ふかく読んだり、素早く読み飛ばしたり。いろんな「読み」や「対話」を試してゆきます。

0 件のコメント:

コメントを投稿