私たちは知的に障がいを持っているかもしれません。しかし、心に障がいはありません。(ある障害関係の全国大会にて、当事者のことば、パンフレット『知的障がいをもつ子ども10人の親の意思決定支援』より)
この社会で知的障害者として、日々をたんたんと暮らし、表向きには(たぶん)心優しい青年である、ひたすらマイ・ペースのように見えるかもしれない彼も、そばにいると、いろんなことに揺さぶられているように感じられる。苦労してる。その苦労を「支援」という名のもと、なるだけ奪いたくないと思う。苦労をある程度ともにすればよいだけだ、でも彼の苦労は彼にしかできない。苦しかったり、悲しかったりすることが、人生たくさんあるけれど、たぶんそれは生きていくうえで必要なものなので、これからも、彼のまわりにいる人が大変だからという理由でなるだけ奪ってほしくないとぼくは願う。鼻唄をうたいながら。
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