思い出か、予感か、それさえ見当のつかないものが、海のように、光のように満ち、遠い白い建物として、異国的な樹々としてたちならぶ。僕にはこの状態が幸福なのだ。(小川国夫)
3月11日の(このブログの)更新のあと、陣痛が順調に進み、その日の深夜前に入院して、そのあとは順調だったり、順調ではなかったりもしつつ、なんとかその翌日、3月12日、13時22分ごろ、生まれました。名前は、前々から決めていて、陽子(妻、愛称「ことのは」さん)がずっとあたためていた「光海(こう)」です。男の子。この写真は、生まれて30分後くらいかな。
光海にしよう、と決めて少しあとに、あぁ、小川国夫がきているなぁと思っていた。とくに短篇「海からの光」と、ぼくが大阪を離れて府中へ移った直後に、映画『デルタ』の副読本としてつくった本のタイトル『海のように、光のように満ち』を思い出す。たまたま、だけどね。
彼に、幸せな人生が訪れますように。
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