2015/12/06

なまけものに、ぼくもなりたい。

 木喰が刻んだ仏像は稚拙といわれ、あまり評価されていないけれど、それを眺めていると、人間は微笑をすれば微笑が返ってくる、ということがよくわかる。(水木しげる)

 先週、外出支援で深大寺へ行き、門前に鬼太郎茶屋というのがあるのを見つけて少しお邪魔した。だからその翌日に訃報が目に入ったときには、そういう意味で少し驚いた。幼いころに「ゲゲゲの鬼太郎」を夢中で読んだ時期があるが、それよりも最近はエッセイが好きだった。河出文庫の『なまけものになりたい』のような、過剰な編集の入っていない、既発の短文をだらだら並べたようなものが良い(そのほうが水木しげるらしさが出てる)。で、今日はある人とのやりとりのなかで、上のことばをふと差し出したくなったわけ。

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