いろんなものを投げてるからあとは受け取った人がよろしくと。でも、自分では受け取る人を想定して投げてはいない。(大瀧詠一)
レコード・コレクターズ増刊「Talks About Niagara」で、大瀧さんは「70年代のナイアガラをいいって言う若い人はまだ少ない」ようなことを言っているけれど、ぼくにとってのナイアガラは70年代で(「9.21」から始めて、『ロンバケ』のA面アタマのカウントで「終わらせる」のが一番おもしろい)、なぜかと言うと90年代中盤に大瀧さん自身の仕掛けたリマスターやらリミックスやらによる怒濤の再発ラッシュがあり、そこから「入って」いるから(当時ぼくは10代で)。さまざまなアイデア(音楽的アイデアに留まらないヨネ)が、アホみたいに詰め込まれている、音楽の秘宝群というか。あれを「親」として、こんな人(自分のこと)が出来上がるのですネ。しかし4年でLP(アルバム)12枚なんて契約はやっぱり…(あと省略)。その大瀧さんが急に亡くなって今日で2年がたちました。
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