本当に他の悲しみがわかるということは、自分もすっかり悲しくなることである。(森田真生による岡潔のことば)
いま話題のこの本を、じつはぼくも読んでる。発売と同時くらいに買っていた。吉祥寺のアトリエで最近、「わかる」とはどういうことか? を考えることが多かった。それでこの人の書くものにぶつかってピーンときたわけ。もっと言うと森田真生さんの書いている岡潔が「わかる」ということについてたくさん書き残していて、岡さんの本も読みはじめてる(ふたりとも数学者)。森田さんはぼくより5歳くらい若い、岡さんはぼくより80歳くらい上だ(ぼくが生まれる前年に亡くなっている)。岡さんの本を読むと、太平洋戦争のこと、戦前・戦後の教育のこと、いや、それよりもっともっと大切なこと──たとえば人の命のことなんかへの深い言及がスッ、スッと入ってくる。いまはこれらの本を手元に置きながら進もうと思う。
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