2015/08/31

さよなら夏の日

 日曜の仕事から帰ってきて晩ご飯にして、そのあと妻子と一緒に眠ってしまい、まだ暗いうちに起きだす。もう一度寝たほうがいいな、と思いつつ。でも、二階に上がってくると、夜の暗闇のなかで、雨の音響にさぁっと包まれる、この気持ち良さ!
 それから、少しだけ、すごく個人的な読書を(最近は「個人的」じゃない読書の多いこと多いこと)。
 夏の夜に、虫たちの声を聴きながら、片岡義男の短編を読むよろこびというのがある。頭が休まり、からだが喜ぶ。今夜は、大好きな「私とキャッチ・ボールをしてください」(『夏と少年の短編』より)を。
 青空文庫に、あるんですね。じつは最近、青空文庫を読む、という新しい企画を少し考えて、人に話していたのだった。

2015/08/30

美術館の「YOU あなた」

 外出支援で東京国立近代美術館へ行くのは2回目だ。建物の見かけによらず、なかに入ると、小さなアイデアが満載の、素晴らしい企画(常設展も含めて)で楽しませてくれる。9/13までやっている企画展は、「NO MUSEUM , NO LIFE これからの美術館事典」という。館内がA to Zの「事典」になっていて、美術作品はその「参考資料」になっている(それがまた面白い)。美術館にかんする「事典」なので、美術そのものにかんすることだけじゃなくて、展示のための備品も美術作品と並列で展示されている。やりやがったなー。という、ちょっと口惜しい、愉快さがある。この写真は、出口近くにある「YOU あなた」というコーナー。この鏡、実物より少し細く見せている気がするネ。企画展・常設展すべてにかんして、1部の作品を覗いて「撮影OK」(三脚の使用は不可とか条件はあるが)というのも、ぼくが親しみを感じている理由のひとつ。ネット上へのアップも、「写り込んでいるお客さんへの配慮を忘れずに」という断り書きをつけて歓迎していて。こんな美術館が、どんどん増えるといいなぁ。

2015/08/28

夏のキャッチボール

 ことばのワークショップで計画していたキャンプは、雨の予報を見ながらスタッフが熟考を重ねた結果、日本未来科学館へ遊びに行く「雨の日コース」に変更になった。参加している中高生たちのなかは、でも、暑い日のキャンプよりも、科学館見学のほうが良かった、という人もいて、まぁ、良かったかも。ランチをして、見学して回ってから、まだ時間がある、雨も降ってない、というので、広場を探してボール遊びをした。軟式のボールを使ってキャッチボールから、傘をバットに見立てて野球ごっこへ。久しぶりにボールを投げて、しかも軽いボールを投げて、走って、ちょっと筋肉痛が心配。でも、たのしかったね。参加者がみんなで話し合って、過ごした時間だったので、それがすごく良かった。今日はぼくは、仕事らしいことは何もしなかった。

2015/08/27

砂場のベスト・ショット

 元町のHAHA CAFE(宮崎生花店)での、絵本の朗読会に親子三人で参加してきた(うちのオススメとして『おふろやさん』『からすのチーズ』を持って行った)。そのあと、岩崎ミュージアムを経由して、赤レンガ倉庫へ。今日の目的はパイドパイパーハウスではなく、8月末まで限定でオープンしている砂場。オーストラリアの砂とか? 日本の浜辺にある砂とは、少し触れた感触がちがう。新鮮。ランチと、ビールを買って、水辺のボックス席で食べ、砂あそびを。このとき撮れた光海の写真は、いまのところ今年のベスト・ショットなので、ここ「新・道草のススメ」にはアップしないということになった。かわりに、その直前のショットを。

2015/08/24

2015/08/22

空の忘れ物

 からす好きの某画伯とプールに出かける。彼の夏は、毎週、自転車で近くのプールに行くという決まりになっている様子。今日はもう涼しい風(しかも強い風)が吹いていて、水に入るとちょっと冷たすぎるような感じ。だだし、人が多くなくて良い。彼はいつもよりはやめに「ウォータースライダー15回」のノルマをこなし、50メートルプールでぷかぷか。見ていたら、ちょっと名残惜しい感じ。16時を過ぎたら帰るねという約束も守れず、「忘れ物、見てきていい?」と言ってプールのまわりをぐるぐる回って水のなかを覗き込んでいる。「なにを忘れたんだい?」と訊いたら、「そら〜!」だって。画伯は詩人でもありました。挙げ句の果てには(失礼)監視員さんたちも巻き込んで何やらコントみたい。夏も、もうすぐ終わる。

2015/08/18

光海と国芳

 「このポーズ」の正解は、これでした。若い(1歳5ヶ月)のに、渋い趣味をしてる。彼は行く先々で「かわい〜!」と言われチヤホヤされ、外面がとても良いです。誰に似たんやろーか?

2015/08/17

「七つ道具」

 吉祥寺美術学院での「インタビュー・ゲーム」では、「道具」がテーマになった(「テーマにした」と言いたいところなのだけれど、企画を練ってゆくなかで「なった」というほうがしっくりくる)。
 普段、どんな「道具」を使っているか、それは意識していても、無意識のうちにも、その「人」を表しているような気がする。たとえそれが安物でも、借り物でもね(高価な自前のものであれば良いということでもないだろうし)。どんなモノを大切にしてますか? という話をみんなでしよう、と。
 以前、「あなたの人生を表す「七つ道具」を考えてみよう」というワークをやってみたことがある。この写真のなかにも、ぼくが大事にしている「道具」が幾つか入り込んでいるのだけれど。
 これを読まれているあなたにとっての「七つ道具」は、どんなモノですか?

2015/08/16

「インタビュー・ゲーム」

 しかしそこにはひとつ、はっきりした好みがあった。(堀江敏幸『もののはずみ』)

 吉祥寺美術学院での夏のワークショップは、昨年まで3年に渡って、ぼくの自主開催イベントのようなかたちで「作文セッション」というのをやっていた。今年の夏はそれを発展させて、「サンデー・ワークショップ」として、ぼく以外にもゲストを毎週、呼んで、やっている。今日は、自分の出番で、「インタビュー・ゲーム」をやった。じつは大人相手にやるのは初で、どうなるやら? と思ったけれど、参加者が良かった。それなりに楽しい発見もあり、面白がってくれたかなぁ?
 この話、つづく。ひとまず、参加してくださった皆さん、スタッフの皆さん、かかわってくれた方々にお礼申し上げます。いい日でした。

2015/08/15

「ベテラン」だった人の現在

 妻子が妻の実家に帰り(電車で30分だ)、一泊してくるというので、ぼくは久しぶりのひとり暮らし(1〜2日だけの)。
 結婚して、3年半くらいがたつ。それ以前は、14年間、ひとり暮らしをしていた「ベテラン」だ。家でひとり過ごせるのも、たまには嬉しいというか懐かしいというか。では、いろんなことが一気にできるかというと、何となく手持ち無沙汰で(贅沢だなぁ)、時間はいつも通り過ぎてゆく。で、明日はアトリエで「インタビュー・ゲーム」のワークショップをしなければならないし(じつは大人相手にやるのは初めてなんだ、どうなるやら)、準備が終わったら、早く布団に入って思う存分寝よう。結局、そういうことになります。

2015/08/14

お盆休みとお子様ランチ

 年末年始と、たま〜に旅をする以外で、こんなに長い連休がとれるのはいつ以来だろうか? 16日の吉祥寺美術学院でのワークショップは、いちおう仕事だけれど、ぼくのなかでは「おたのしみ」と言い換えて、その日もひっくるめて「お盆休み」ということにしている。6日も休みがつづくなんて!(仕事が入るけどネ、だから「おたのしみ」だって、笑。ほんとうに楽しみなんだ。)
 今日は親子三人で、初めてのファミレス体験をした。光海には、ちゃんとお子様ランチを。こんなには食べきれないけれどね。この、嬉しそうな顔! よかったね〜。

2015/08/13

ハース・マルティネス、この夏のサウンド・トラック

 少し前にも書いた赤レンガ倉庫での、70年代をテーマにした展示会には、「パイドパイパーハウス」という、かつて青山にあったというレコード屋が「期間限定復活」している。
 店長の長門芳郎さんは、はっぴいえんどのコンサートを企画したり、シュガー・ベイブ誕生の一源流になった人であり、ピチカート・ファイブや渋谷系と呼ばれたムーブメントの仕掛人のような人でもあり、フィフス・アベニュー・バンドの再発をはじめ、70年代以降のアメリカン・ポップスの深いところにある流れの一端を日本から見つけて、つくった人だとぼくは思っていて、90年代にはぼくが大好きなローラ・ニーロの来日コンサートを実現させた人でもあり、書き出せばきりがない。
 今回、期間限定のレコード&CDショップには、長門さんがかかわってきた日本の「洋楽ポップス」史が一望できる内容であると同時に、現在の日本のポップス・シーンに出てきている若い人たちの作品もたくさん置いてある。
 その長門さんが今回、特別に制作・販売しているのがハース・マルティネスの7インチ33回転のアナログ盤。これがとても良い音をしていて、今年の夏の、個人的なサウンド・トラックになりそう。ヴァン・ダイク・パークスとつくった未発表曲と、細野さんの「ろっかばいまいべいびい」を英語で歌っているライブ・バージョン(初出)も入ってます。おすすめ。

2015/08/12

地球を眺めに行った。

 今日の外出支援は、お台場に地球を眺めに行った。床のところどころには絨毯が敷いてあって、おまけにベンチがベッドになっていて、寝転がって過ごせる。いい場所を見つけました。ポケモンの特集展示をやっていて、人が多いのが問題といえば問題。いまは(横浜の)みなとみらいもポケモンに占拠されているような状況で、どこの企業がどう仕組んでいるのか知らない(←興味なし)が、呆れている。ともあれ、地球を眺めてぼーっとするのはいい時間だった。

2015/08/11

このポーズ

 このあいだ、ビリビリにやぶいてしまった(あそんでいて)ちらしを、にちようのよるにパパがまたもらってきてくれたんです。このポーズ、おきにいり。(なんでしょう?)

2015/08/10

空の下で

 夏だからだろうか。いや、夏だけじゃないな。よく、空を見上げて、写真を撮る。

 この数日は、とくに、空の表情がおもしろい。これがなにか悪いことの前触れでないことを祈ろう。また、このような空の下で感動しながら暮らせることに感謝の気持ちを伝えよう。この空に。

2015/08/09

展望、できているか

 将来のことは心配しない。すぐに来る。(アルバート・アインシュタイン)

 今日も下痢はつづいていて、でも朝から夕方まで外出支援。「見失い」を避けるため介護用トイレが近くにたくさんあって、何かあったら助けてもらいやすそうな場所はどこか? と考えて、なぜかみなとみらいへ。で、はじめてランドマークタワーの展望台にのぼった。じつはのぼったことがなかった。ついでに、東京タワーにもスカイツリーにものったことがない。で、せっかくのぼったのだから、と、道草の家がある山手の方角を望んで、写真を1枚。

 今日は長崎に原子爆弾が落とされた日。また、いろんなニュースを見ていた。いま、社会のいろんなところがガタガタと音をたてて崩れている。でも、未来は悲観するものじゃない。なんとかなる。なんとかするよ。ただし、破滅を急ぐ政治指導者には、急いで退陣していただく必要がある。なんとしても。

2015/08/08

頭をつかって

 この数日、光海が下痢で、オムツがいくらあっても足りない! と、なっていたら、今度はぼくが下痢。今朝からずっと。外出支援に向かっていた駅でもトイレに入りたくなってしまって(遅れたらゴメン! とメールしながら向かって)到着がギリギリになったら、引き継ぎのヘルパーから「あんたの体調なんかこちらには関係ないからね」と言われた(風雷社中のヘルパーの精神状態を想像しましょう)。で、こちらもその人がやってるホームヘルプの仕事は「関係ない」ので、「さっさと外出しよう」と言って出かけて、でも、財布を見せてもらったらお金は持ってないし、ぼくはずっと下痢が酷くて、お腹が痛いし、どうやって8時間も「外出」するかすごく頭を使って、結果的にうまくやれて良かったけれど、体力的にすごく疲れた。自分よ、よく眠れ。

 写真は、数日前。いつもの森林公園にて。

2015/08/07

インタビュー・ゲーム(8/16)へのお誘い

 生き物にとっては、たんに厳しい環境に耐えることだけが、生存の論理なのではない。適した環境に逃げることができるということも大事なのだ。生き物としてのヒトも、まさにそうして生き延びてきた。(野島智司『マイマイ計画ブック かたつむり生活入門』)

 さて、吉祥寺美術学院での「インタビュー・ゲーム」のワークショップまで、残り1週間と少し。今更ながら、外部の方、一般の方で、おや? と思われる方にはぜひ参加していただきたくて、Facebookのほうにイベント・ページを立ち上げて、少し書きました。
 じつは、1年前には、自分がこんなに「ワークショップづく」とは思っていなかった。でも、「ワークショップ」と呼んでいなかっただけで、じつに「ワークショップ的」だった時間は吉祥寺で数年前からぼくは得ていて、自分にとっては、原点に近い場所でもあります。ぜひ、気軽に、お話に来てください。何も話せなくても聞くだけでもいいですよ。このブログのコメント欄からでも、Facebookからでも、メールでも何でもOKです。

2015/08/06

戦争にも経済にも

 今日は広島に原子爆弾が落とされた日。ぼくは、原子爆弾を落とした国も、落とさせた国も、けっして許すことはできないと思っている。そしていま、戦争をしかける「国」とやらがどういうもので、しかけられる「国」とやらがどんなものかは、なんとなく知っている。そのどちらにもならない方法は、ひとつしかない。

 我々のこどもたちの時代が、ほんとうの意味で「戦争」のない、豊かな心の時代になりますように。誰も無駄死にすることなく(戦争にも経済にも殺されることなく)、暮らせる社会を、これから築いていけますように。お互い頑張りましょう。

2015/08/05

ソングス

 色々とドタバタはあったものの、これらの偶然が生み出した音像は、あの時代に望んで得られるものではなく、それこそがこのアルバムの音が今まで古びなかった最大の理由だと、私は考えています。(山下達郎)

 『SONGS』も3枚目だ。今回も前とは全然ちがう(なので3枚とも引き続き愛聴します)。ぼくは1994年盤で「育った」のだった。
 今回は、山下達郎さんによる、大瀧詠一さん──というより笛吹銅次(大瀧さんのエンジニア名)へのオマージュになっていて、何だか、古い作品という感じは全くしない(20年前からそうだったけれど)。達郎さんによるリミックスはもちろん、オリジナル・バージョンの最新リマスターも、どちらも(達郎さんは「マニア向け」とのことだけれど)聴けば聴くほどいろんな発見がある。そして、笛吹銅次の仕事がいかにユニークだったか、これを聴くとよ〜くわかった。これにかんしてはいくらでも書けそう。

2015/08/04

花火の合間

 夕方、外出支援の仕事から戻って、軽く食事をしてから、光海を連れて、神奈川新聞の花火大会の、花火の見えるところに行こうと出かけた。ウロウロしつつ(とりあえずウロウロするのが我々夫婦らしいところだ)結局は海辺の、ゾウの鼻テラスまで行ってしまい、意外とすいてるね!(かなりの人出なのだが、予想が勝っていて大したことないように思えるのだった)と言いながら見ていたら、光海は眠そうだ。道草をしながら帰途についた(なぜか電車が止まってると聞いて歩いて帰ってきた)。写真は、花火のあがる、合間、次を待つ時間が何となく好きで、撮ってみたもの。

 同じ神奈川新聞の花火大会には、2009年に、大阪から遊びに来たときに友人たちに連れられて来たことがあった。その数年後、横浜に住み、こんな暮らしをしているなんて、夢にも思わなかった。と、これからも毎年のように思い出すだろう。

2015/08/03

今日の写真ではありません。

 家にいられる時間は、少しでも妻に楽させたいと思う。けれど、なかなか上手い具合にはいかない。とはいえ家にいるときには光海の相手をしよう。こんな時間はそんなに長くつづくわけではないし…
 なので、ぼくも家でやるはずの作業はどんどん遅れがちになり、いろんな方に迷惑かけていたり、忘れられたりしているかもしれません。ごめん。
 この写真は数日前、家族三人で横浜美術館に行った帰りに食事をした際のもの。今日の写真ではありません。今日はずっと家で、下痢気味の光海と遊び、ご飯を食べて、昼寝を(一緒に)して、妻には少しひとりで外出して息抜きしてもらって、夕方彼女が帰ってきてから少しだけ光海を連れて近所の公園へ散歩に出た。あっという間に1日が終わる。

2015/08/02

「サンデー・ワークショップ」

 吉祥寺美術学院では、この8月、初めての試みとして「サンデー・ワークショップ」(全4回)を開催します。今日はトップ・バッターとして、映画監督の富樫森さんがシナリオをつかったワークショップを行った。なかなか、いい感じ。というのは、いつものアトリエを知っているから、なんだろうけれど、新しい風が少しでも吹き込んでくると、あれ? そんなこと? という気づきがいろいろ起こってくる。
 ぼくは第3週(8/16)に「インタビュー・ゲーム」をやります。スタジオPlus+でやっている「インタビュー・ゲーム」とはまたひと味、ふた味ちがう内容になりそう。目下、準備中。宣伝不足で、外部からの申込が少なすぎるようなので、せめて自分の回だけでもと短い期間で宣伝しようと準備してますが、いろいろ追われて思うようにいきません。また数日中に!

2015/08/01

人の記憶とは書き換えられるものである。

 数日前に『ナイアガラ・ムーン』の話を少し書いたけれど、横浜の赤レンガ倉庫では、「70'sバイブレーション YOKOHAMA」という展示会がはじまった。1970年代のポップ・ミュージックにかんする、と言えばいいんだろうかと思うけれど、当時の日本のヒット曲(歌謡曲)にはあまり関心がないようで、「日本のロック黎明期」とか、何なら「はっぴいえんどとその周辺」でいいんじゃないかなぁ? とはいえ、シュガー・ベイブの1stコンサートのポスターの色校(?)が貼ってあったり、長門芳郎さんがからんでいるからでしょうけど、マニアックな部分がいろいろ見られます。