2015/04/26

本の虫の本

 デカルトの時代には、よっぽど考えることが少なかったんだろう。いまは考えることが多すぎる。「ぼくは考えないから、ぼくなんだ」と言いたくなってくる。(植草甚一)

 仕事で京王線付近をうろうろしていたついでに、世田谷文学館ではじまったばかりの企画展「植草甚一スクラップ・ブック」をちょいと覗いてきた。また賑わっているんだろうと思ったが、行ってみると、あんまり人が入ってない。帰宅して妻に話したら、「植草さん、いまはもう知らない人が多いんじゃない?」と言っていた。そうかぁ。そうだな、たしかに、かつてに比べて評価が下がっていると言われたら、ぼくは信じそう。しかし、だとしたら、みんなよほどその文章のなかみに興味がないんだな(ちがうか。まぁいいや)。写真は会場の出口につくられた架空の古本屋。植草さんのつくる古本屋にしてはスッキリしすぎかな。ははは。シャレだよシャレ。

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